『テンプルトン卿の流儀』を読んで

とても素晴らしい本だったし勉強になった。特に乱高下する相場に対してどのように挑むべきかについてとても学ぶことが多かった。

 

  • レモネードスタンドのたとえ話が面白い。100ドルで売られる予定だったレモネードスタンドビジネスが、競りによって高くなったが、雨が降り出した途端に買い手が消え、天気予報を調べてきた一人の少年が50ドルで買うことになるという話。ここで大切なのはこの少年は天気予報を調べてきており、また、50ドルと決めた金額を現金でしっかり用意してきていたということ。当たり前だが、バーゲンハンターになるためには、しっかりとした事前の調査と準備が必要なのである。
  • 5年という中期的予想を用いることは容易な作業ではないが、それによって、企業の中心的な問題へと自分の思考や疑問や検討を集中させるという効率的な視点が必然的に身につく。
  • 為替リスクの高い国を避けたいと思ったら、まず第一に、輸入よりも輸出が多い国で事業の25%以上を行う企業に焦点を絞るのがよい。
  • それでも「早めの」売却という考え方に抵抗感を感じるという人は、推定価値以上に値上がりした株式に執着すれば、投資の領域から外れて投機ゲームに飲める混むことになるということを肝に銘じるべきだ
  • 銘柄の過度の回転や無駄な動きを避けるために、ジョン叔父さんは50%以上良い銘柄を見つけたときだけ入れ替えることを進めている。
  • ジョン叔父さんは悲観主義の極みをどうやってみつけるかと聞かれて「100人のうち99人が降参するまで待てばいい」と助言した。その時点に至れば残った買い手はあなただけであり、売り手がいなくなっているので株式市場は上昇するしかない
  • 企業のリサーチを行うバーゲンハンターに対する叔父さんのアドバイスの一つは、企業それ自体と同じくらいの時間を競合他社の調査に費やすということだ。起業に関する最高の情報は、その起業地震よりも競争相手から得られる場合が多いというのが彼の口癖だった。その理由は、優良企業は競争相手の企業に注意を払い、競争で優位に立とうと多大な努力を払っているということにある。
  • そうした厳しい瞬間に際立った行動をとることを投資家がどれほど望んでも、激しい急落のさなかに明晰な分析力を保つことは心理的に非常に難しい。ジョン叔父さんはそれに対処する方法の一つとして、急落が起きるずっと前に買いの意思決定をすませていた。…会の決断する時何よりも大切なのは、澄んだ頭で考えその判断が目前の出来事に影響されないようにすることだ。市場でそんなに多くの人が売り急ぎ株価が急落するということは、見境なく投げ売りされている状況では健全な判断力が働かなくなることの何よりのあかしである。
  • 真のバーゲンハンターにとって、どんな環境でも個別株を発掘して買わなければならない理由はない
  • あなたが将軍だとすれば、マネジャーは洗浄の副官にあたる。ジョン叔父さんは聞き直後にマシューズ・コリア・ファンドに投資したとき、自分とほぼ同じ方針に沿って考え行動する相手にお金を預けた。これが投資信託投資の基本であり、基本であるべきだ。ところが大半ンお投資信託投資かは最近のリターンを調べて一番成績の良い投資信託に投資する傾向がある。…実際バーゲンハンターは、マネジャーが有能な投資家であるかぎり、良い成績よりも悪い成績が続いた投資信託を買うようにすべきなのだ。
  • PEGレシオ=PER/予想成長率(低い方が割安)