今月の売買(21年6月)
6月の売買です。
《買い》
【7683】ダブルエー(追加)
… 今月は決算発表もありダブルエーとしてはかなり値動きがありましたね。ただ、実際に買ったのは一回だけ。もっと下げても買っていく準備はありますが、ろくすけさんみたいに季節性を利用して少し平均単価を下げられると精神的には楽なのですが。。Q1前の謎上げの際には単に喜んでしまいましたね(苦笑)。
【3835】eBASE(追加)
… ちょっとだけ買い増しましたが、まだまだ自分としては様子見ですね。やはり急激な成長が見込めない中PERが高すぎるのが原因かと思います。もう少し低い水準でないと大きくは買えないといったところです。
今月は日本株としては下げている割には買えませんでした。企業分析や調査がもっと必要ですね。
奥山月仁「"普通の人"だから勝てるエナフン流株式投資」を読んで①
ろくすけさんも参考にしているエナフンさんの本を読んでみた。個人的にはとても参考になった。やはりサラリーマン兼業の方の投資の考え方はとても参考になる。この方はピーターリンチやウォーレンバフェットの投資哲学を実践している。ろくすけさんは既にサラリーマン引退しており、株の売買や銘柄数が自分の理想とするよりも多いので、完全にコピーをするのが難しいなと感じていた。エナフンさんはろくすけさんよりも集中投資。その意味で自分がやってみたい投資なのでこちらももう少し参考にしてみたいなと思っている。
まず長期投資といってもエナフンさんは、何に注目するかで投資手法は異なると言っています。「長期的に株価を変動させる①企業の成長、②相場との連動、③評価水準の変化の3つの大きな流れは全ての銘柄に影響を与えている。そこで重要なのは『自分がどの流れに着目してその株を売買しようとしているのか』を自覚することだ。」
①企業の成長⇒成長株投資(グロース投資)
②相場との連動⇒循環株投資(シクリカル投資)
③評価水準の変化⇒割安株投資(バリュー投資)
その上で、①「成長株投資」であれば、少なくとも3-5年は保有し続ける覚悟が求められ、損切りについても考えを改める必要があるということ。確かに自分も5年後の株価から考えて買いを決めているので、改めてだが5年程度は持たなければダメだなと。なお、その5年間で見るべきはその間の株価ではなく、業績だ。想定した業績を上げたのであれば一旦は成功としたい。一般的に株式市場は数か月から長くても3年程度先の業績を織り込んで株価を形成するという。その意味で、5年とは市場が織り込めていない可能性のある成長を見込みその実現により株価上昇を狙うものと言えるだろう。
ただ、これら3つの手法は必ずしも独立しておらず、割安成長株投資というのがエナフンさん(そして投資家Hiro)が目指すものだ。
コラムで面白い記載があった「株価は日々の積み重ねではない」ということ。長期的な株価は毎日の株価が連続して形成されるので、短期的な判断力が長期投資でもいかされると発想してしまうのが、初心者の誤った考えという。確かに、一過性のニュースで株価は反転するので、日々の価格を参考にしても意味はないのだ。短期的な株価は必ずしもファンダメンタルズと連動しないという前提で投資をする必要がある。自分はダブルエーでいい四半期決算が出たことで評価額を変えてしまった。十分に株数を変えていなかったことが原因と、そもそも数字上はとても魅力的なのにその数字に合わせた分だけ買っていなかったことが原因だ(失敗をカバーしようと思うと投資判断を誤ってしまう)。バフェットも言っているように、「Mr. Market is there to serve you, not to guide you. 」
EQRとHPPの10-Kを読んで
どちらもしばらくホールドかなと思っているので、2月に出ていた10-Kすらまだ見ていなかった。最近すごく上げているので、何か起きているのかと思い10-K&10-Q(2021Q1)を確認してみた。ただ、どちらも事業としてはそこまでいい成績を出しているとは言えない。確実にこれからの見込みでの株価上昇となっている。EQRは特に今後の上昇を織り込んでいる数字と言えると思う。Implied Cap Rateが4%前後となってきている。6-7月の入れ替えで賃料上昇が行えるということを前提にしている株価といえる。どちらも、配当利回り4%以上となる株価で買っているので、売却ということはないのかなと思うものの、株価が(特にEQR)が十分な回復を織り込んだと言えるので、どこで売却してもおかしくない。キャッシュがなくなったら売却を検討するが、自分としてはまだそこまでのレベルではにかなというところ。もっと安い株を探さなければ。
ニエル・クロスビー『行動科学と投資』を読む
投資はやはりメンタルだなとの思いからAmazonのレコメンデーションベースでこちらの本にたどり着いた。ちょっと読みにくく時間がかってしまった。
「脳の重量は体全体の2-3%程度だが、寝ているときでさえ体のエネルギーの25%を消費している。」⇒これは納得。だから、より脳は怠けようとする。いかに効率よく直観で物事を決めたり、ドーパミンが出るものをすぐに選んでしまう。
「しかし、一度損失を被ると、脳の痛覚中枢が刺激され、そのあとの判断は合理性が下がる傾向がみられた。損失を被ると、投資家は傷口をなめ、確実な債券という不合理な選択をするようになり、それがリターンを減らしていたので。以外にも、人間を支配的な地位に導いた傾向が、投資のパフォーマンスを下げていたのである。」⇒こういった条件反射的に身についているものに逆らうのは難しい。ただ、それを意識し、だから今怖くなっていると感じることがとても大切。
「トイレに行きたいのを我慢するという体の抑制が、連鎖反応して金銭的により大きな報酬を待てるようになったと仮説を立てている。」⇒脳は体の抑制を細かく判断できないという話。とても重要。空腹ではイライラしてリスクを選好してしまうらしい。
「ブレットスティーンバーガーの研究は、最高のトレーダーの性格タイプなどないということを示唆している。成功した投資家の多くが生意気で、外向的で、リスク先行型であるように思われているが、金融市場における成功は特定の投資家の肩に合わせるよりも、行動科学的リスクの四つの面を使いこなすことによってもたらされる。」
「人間には、自分の考えを半焼しようとせず、確認しようとする性質がある、「自分は間違っているかもしれない」ではなく、「自分は多分正しい」と考えるのだ」⇒自分もやってしまいがちだが気を付けたい。自分が間違っている可能性を減らすための思考や検証を大切にする。
「投資家は自分のポートフォリオで保有している資産に関するニュースよりも、一般的な経済ニュースを聞いているときの方がより良く学んでいる。」⇒感情が邪魔をしてしまうという話。
「研究によると、人は何かを教えると謙虚になり、自己評価を自分の実際の理解度に近づける効果がある。」⇒ウォーレンバフェットなどの偉大な投資家が人によく教えるというのは偶然ではなく、自己評価を正しく保つために有効な選択をしているのかもしれない。
今月の売買(21年5月)
5月の売買です。
《買い》
【3835】eBase(追加)
… やはりもう少し持ってみたいと思って買いましたが、その後も下がったので、もう少し待てばよかったなと少し後悔。。
【7683】ダブルエー(追加×2)
… 一番初めに買った時よりは上がってしまっていますが、高収益モデルにも取り組めると分かった中では、高い株価でもやはり買いたい会社でした。大きく比率を上げることができてよかったです。
《売り》
【6544】ジャパンエレベーターサービスホールディングス(追加⇒全部売却)
… 自分のバリュエーションの計算間違えを発見し、本来的には買えていない株であることに気付いたので、全て売却することに。ビジネスとしては気に入っている株であったのでとても残念。株価が下がったらしっかりと買いたい会社です。
基本は買いを増やしたいと思っているので、売りは残念でしたが、今月もしっかり買えるように企業分析に時間をもっと使いたいところですね。