『ROIC経営』を読んで

様々な指標をわかりやすい図やフローチャートなどで説明しておりとても分かりやすい本だった。自分のつとめる企業への応用をすごく考えさせられる本だった。そして個人投資家としても、しっかりROIC>WACCとして企業価値を高め続ける企業へ投資できるように頑張りたい。

 

  • 恥ずかしながら、伊藤レポートをまだ読んだことがないので後日読んでおきたい
  • 「予想ROEが7%をこえるあたりからPBRが1倍を超える企業が増えており、予想ROEとPBRとの間に正の相関関係がみられる。つまり市場の期待収益率は概ね7%程度であり、その期待収益率を上回るリターンを上げている企業は、市場から株主資本簿価を超える評価(PBRが1倍超)を得ているといえる。」
  • ROIC(Return on Invested Capital)=NOPAT(Net Operating Profit After Tax)/投下資本、投下資本の考え方は資金調達サイドに着目した「①有利子負債と自己資本の合計金額を用いて計算する方法」と資金運用サイドに着目した「②事業に使用している資産・負債を用いて計算する方法」の2通りがある。
  • ROAよりROICを用いる理由:ROICは資本コストとの比較で評価される指標であり、資本市場を意識した経営にとっては指標。WACCとの比較も可能。
  • 「高い水準の透明性と説明責任は、株主が株式を長期保有する上で安心感を与え、ひいては、競争が激化しているグローバルな市場において資本コストの低減に寄与する。」資本コストの低減は、Discount Rateの低減を意味し、ひいては企業価値向上につながる。