『私の財産告白』by 本多静六を読んで

6sukeさんがすすめていたこともあり読んでみた。やはりしっかりとお金を増やす方法の王道が書かれていた。給与の四分の一を貯金することから始めると書かれている。やはり倹約がよい投資家の第一歩だ。

 

以下の加えて、好景気の際にいかに準備できるかが大事だと自分は思う。買いたいものリスト、売りたいものリストを随時更新することがやはり大切だ。

「投資戦に必ず勝利を収めようと思う人は、何時も、静かに景気の循環を洞察して、好景気の時には倹約貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を、時機を逸せず巧みに繰り返すよう私はおすすめする。」

 

加えて印象的だったのは、親としてどのように子供に財産を遺すかということ。やはりお金を残すことはなんのいいこともない。とにかく努力できるような境遇に置き育ててあげることが大切なのだと思った。

 

「最後の相当な財産の分与などは全く考慮する必要がなく、それはかえって子孫を不幸に陥れるものだと気づくに至ったのである。『幸福とはなんぞや』という問題になると、少しやかましくなるが、それは決して親から譲ろうと思って譲れるものでなく、またもらおうと思ってもらえるものでもない。畢竟、幸福は各自、自分自身の努力と修養によって勝ち得られ、感じられるもので、ただ教育とか財産さえ与えてやればそれで達成できるものではない。…それよりももっともっと大切なのは、一生絶えざる、精進向上の気魄、努力奮闘の精神であって、これをその生活習慣の中に十分しみこませることである。」

「遺産分配のどときも、わずかながら、いわゆる『生き形見』としてできるだけ早く引き渡し済みにした。これで子供たちが私の死ぬのを待っているなんらの必要もなくなったというわけである。」

 

寄付の仕方について。将来しっかり寄付できるようになった時のために肝に銘じておきたい。

「それは当時として出せるだけの金を出し、それ以上出すことの予約をしてはならないこと」